浅葱色の忍
山崎烝
改めて思うけど
なんで、勇はわかったんやろ
皆、全然気がつかへん
本気で妹や、思てくれてる
土方さんの身請けには、驚いた
宴の間
桔梗もいるし、まったく勇と話してへん
ちょっと光に当たってしまったから
贅沢になってしもた
少しづつ慣れてこ
暗闇は、いややから
せめて、時々月明かりくらい当たりたい
宴が終わると
やはり
バシッ
桔梗に叩かれる
「ホンマに最低な女やな!
次は、土方はんか?この泥棒猫!!」
この前よりも強く叩かれ
口内に血の味がする
夜中
屯所に戻ると、土方さんの部屋に灯り
報告しとくか
「戻りました」
「降りてこいよ 話したくて待っていた」
シュタッ
「……また?」
顔を隠してるから、すぐにバレる
「意外と女タラシなんだな」
誰がやねん!!
土方さんに言われたくないわ!!!
布をずらして
口元を露わにする
「うわっ 今回は、派手だな」
「フラれまして…」
「クククッ いつ女と出会いがあるんだ?」
「情報源といいますか」
「ふーん 囲ってんのか?」
「……」
「クククッ冗談だ」
なんで、勇はわかったんやろ
皆、全然気がつかへん
本気で妹や、思てくれてる
土方さんの身請けには、驚いた
宴の間
桔梗もいるし、まったく勇と話してへん
ちょっと光に当たってしまったから
贅沢になってしもた
少しづつ慣れてこ
暗闇は、いややから
せめて、時々月明かりくらい当たりたい
宴が終わると
やはり
バシッ
桔梗に叩かれる
「ホンマに最低な女やな!
次は、土方はんか?この泥棒猫!!」
この前よりも強く叩かれ
口内に血の味がする
夜中
屯所に戻ると、土方さんの部屋に灯り
報告しとくか
「戻りました」
「降りてこいよ 話したくて待っていた」
シュタッ
「……また?」
顔を隠してるから、すぐにバレる
「意外と女タラシなんだな」
誰がやねん!!
土方さんに言われたくないわ!!!
布をずらして
口元を露わにする
「うわっ 今回は、派手だな」
「フラれまして…」
「クククッ いつ女と出会いがあるんだ?」
「情報源といいますか」
「ふーん 囲ってんのか?」
「……」
「クククッ冗談だ」