浅葱色の忍
山崎烝
翌朝
迎えに来た新選組の中から副長がコッソリ
「大丈夫か?」
「すんまへん、もう大丈夫どす」
心配掛けてるんやなと申し訳なく思う
側室の話、慶喜は聞いたんやろか?
憂鬱や
籠に乗り二条城までの道のり
考え事をしていたせいか
昨日の酒が残っているせいか
籠に酔ったんか
気分悪っ!!
息苦しさを感じながら
出迎えた用人がペラペラと勇と副長に喋る
側室候補なんやと
勇は、平然と相槌を打つ
そんなものなんやな… 俺
しかし、話が長い、客間遠い
ふと、廊下の向こう側に慶喜を見つける
慶喜も俺に気がついた
目の前がクラリと揺れた
慶喜が足袋のまま庭を渡り
俺の体を支える
あかん……
「烝華!!しっかりしろ!!
誰か!医者を呼べ!部屋を支度しろ!」
慶喜… テキパキしてんな…
迎えに来た新選組の中から副長がコッソリ
「大丈夫か?」
「すんまへん、もう大丈夫どす」
心配掛けてるんやなと申し訳なく思う
側室の話、慶喜は聞いたんやろか?
憂鬱や
籠に乗り二条城までの道のり
考え事をしていたせいか
昨日の酒が残っているせいか
籠に酔ったんか
気分悪っ!!
息苦しさを感じながら
出迎えた用人がペラペラと勇と副長に喋る
側室候補なんやと
勇は、平然と相槌を打つ
そんなものなんやな… 俺
しかし、話が長い、客間遠い
ふと、廊下の向こう側に慶喜を見つける
慶喜も俺に気がついた
目の前がクラリと揺れた
慶喜が足袋のまま庭を渡り
俺の体を支える
あかん……
「烝華!!しっかりしろ!!
誰か!医者を呼べ!部屋を支度しろ!」
慶喜… テキパキしてんな…