浅葱色の忍

近藤勇

「キツかったら、すぐに言っておくれ」


「もう、平気」



烝が体調を崩していたことに
私は、全く気がついていなかった



〝山崎に非番やるから〟



歳は、気がついていたのだろうか


「あの/////おろして」


「駄目だ」



烝が、倒れて私がどれだけ心配したか




烝を籠に乗せ


もう一度、顔色をみる



「赤いな?」


「勇のせいや!」



私に、胸を高鳴らせてくれている?



「それは、嬉しいね」


「/////」



赤い顔で、少し拗ねている







こんなに愛おしく思うのは、烝だけだ




「おい いちゃつくな!帰るぞ!」




歳が、ニヤリと笑いながら邪魔をする



「そうだね 帰ろう」




置屋に到着すると

籠の中で烝は、眠っていた



やはり、体調が戻っていないのに
明るく振る舞っていたんだな





置屋の主人に教えて貰った部屋に寝かせ
唇を重ねる





おやすみ   烝


















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