浅葱色の忍
元治 冬
山崎が連れてきた吉村貫一郎は
普通の隊士として入隊した
メキメキと頭角を現し
諸士取扱役 兼、監察方になった
とある日のこと
伊東が油断し、危ないところ
山崎が長巻を振り、助けた
「お前なぁ…」
土方が、怒ろうとしたが
「忍って、便利ね!
土方君!私に彼を頂戴!!!」
「…うさんくさいとか言ってただろ」
「知らなかったのよ!いいでしょ!?」
山崎は、澄ましてその場を去った
それで、話が終わらず
屯所に戻ってからも続き
翌日の幹部会議でも
山崎をくれとせがんだ
「どうしても駄目なら…
吉村君を頂戴!
彼も忍の訓練してるんでしょ!?」
その事を知っているのは、試衛館の仲間
「ごめん… 俺が話した…」
藤堂が、ヘラッと苦笑いした
土方が眉間に皺を寄せると
「僕には、吉村君のように優秀な子は
勿体ないです
参謀が適任ですね」
山南が藤堂を庇った
それに、土方がさらに機嫌を損ねた
「伊東さん、悪いが玩具じゃねえんだ
便利だとか、頂戴とか、軽々口にすんな
俺は、こいつらの命預かってるつもりだ
簡単に貸し借りはさせねぇ
山崎も吉村も、俺が使う!いいな?」
山崎、吉村がコクリと頷いた
普通の隊士として入隊した
メキメキと頭角を現し
諸士取扱役 兼、監察方になった
とある日のこと
伊東が油断し、危ないところ
山崎が長巻を振り、助けた
「お前なぁ…」
土方が、怒ろうとしたが
「忍って、便利ね!
土方君!私に彼を頂戴!!!」
「…うさんくさいとか言ってただろ」
「知らなかったのよ!いいでしょ!?」
山崎は、澄ましてその場を去った
それで、話が終わらず
屯所に戻ってからも続き
翌日の幹部会議でも
山崎をくれとせがんだ
「どうしても駄目なら…
吉村君を頂戴!
彼も忍の訓練してるんでしょ!?」
その事を知っているのは、試衛館の仲間
「ごめん… 俺が話した…」
藤堂が、ヘラッと苦笑いした
土方が眉間に皺を寄せると
「僕には、吉村君のように優秀な子は
勿体ないです
参謀が適任ですね」
山南が藤堂を庇った
それに、土方がさらに機嫌を損ねた
「伊東さん、悪いが玩具じゃねえんだ
便利だとか、頂戴とか、軽々口にすんな
俺は、こいつらの命預かってるつもりだ
簡単に貸し借りはさせねぇ
山崎も吉村も、俺が使う!いいな?」
山崎、吉村がコクリと頷いた