絶対来ない。〜行けたら行くわ〜
えっ…ドキってなに…。
高校生になってから男子と話すことなかったからって
こんなやつにドキドキするなんて
ありえない。
「ほら、呼んでみ?」
「嫌よ。」
「ほらほら。凛。
そのお口は何のためについてるんですかぁー?」
ムカつく。
「…や」
「ん?なんて?聞こえへんなぁ。」
もうヤケクソ。
「拓也っ!!」
その瞬間、こいつの口角が上がった。
「よく出来ました。ええ子やな。」
ポンポン。
頭を軽く叩かれた。
「触んな!」
「おー(笑)
さっきまでの可愛い凛はどこ行ったんや?」
「うるさい!変態!」
そう言って私は歩き出した。