ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
「ごめん……ただの遅行。」


なんだ……



「よかったぁ……」


普通なら怒るところなのに
あたしの口から出た言葉は
『よかった』だった。


「え?怒んねーのか?遅行したのに。」


あ……そうだよねぇ!
ここはびしっと言わなくては!


「真くんのばか!あたし、ずっと待ってたんだよ⁉︎」


今更怒る反応が悪いあたし。


「ははっ。今頃怒られてもなー。」


どきん……


し、真くん……
その笑顔は反則すぎるよ……


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