ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
あたしが挑発的な言葉を言えばこの後起こる出来事は安易に予想できるのに口は止まらない……


「蓮くんが……蓮くんがいなければよかったのに‼︎蓮くんがいなければあたし、こんなに怯えて暮らすこともなかった!」


あたしの目から涙が溢れる。
涙が出たのは男の子に対する恐怖を思い出したから……


蓮くんさえいなければほんとに
こんなに恐怖なんて感じなくて済んだのに。


未だに口を割らない蓮くん。
しかし、すぅっと息を吸ってようやくあたしに言葉を交わそうとしていた。


『またいじめてやる。』


また恐怖を感じさせることを
言うんだろうな、そう思っていたのに


言われた言葉は----------
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