ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
→真side☆


「……ん……真!」


はっ!

歩斗の声で俺は我に帰る。
まだ昼休みは終わってないよな?
いつも通り、歩斗と屋上で飯を食っていた。


「なんだよ?」

ぶっきらぼうに返事を返す。


「いや……なんかぼーっとしてんなーって思って。」


「なんでもない。」

ってのは嘘。
考えるのはウサギをいじめた転校生のこと。

ずっと考えていた。


あいつのこと……殴りたい。
ウサギをひどい目に合わせた
あの男を。


けど、いきなり殴るのはどうかと
思ってさっきからずーっと
モヤモヤしている。


バン!


「あー!いた!真くん!」

「「⁉︎」」
< 138 / 385 >

この作品をシェア

pagetop