ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
何か……体が沸騰してるみたいに熱い……


どさっ……


「おい!ウサギ!」


あたしは真くんの体に倒れ込んでしまった。


「お前、体めちゃくちゃ熱いぞ⁉︎」

「ぅっ……真くん……あたし……」


今なら言えそう。
『好き』って……


「しゃべんなくていいから。しゃべると余計にしんどくなるよ?」


でも、遮られた……
真くんの心配する優しい声で……


「し……んく……」


なんで熱上がるとこんなに好きな
人が恋しくなるの?


あなたは傍にいるのに……


何かどこかに行っちゃいそうで怖くなる。
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