ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
「あ……」


あたしは蓮くんの顔を見てふと、声を漏らした。


「何?」


「うん……顔、痛そうだなって。」


手当はしてあるものの……口は切れているし、頬も殴られた跡があった。


真くん、派手にやったな。


「ああ。ヤンキーに殴られただけ。」


あたしのせいで殴られたとか言わないんだ。


「ごめんね……」


何だか罪悪感を感じてしまったあたしは、下を向いて俯きがちに謝った。
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