ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
屋上につくと、ぶわっと冷たい秋の風があたしの頬を掠めた。


「し、真くん……」


真くんの後ろ姿に声をかけると
驚くほど、冷たい声で言った。


「ウサギ、彼氏いたんだな。」


えっ……


「なんで……」

あたし、彼氏なんていないよ!


「お前、あいつといたろ。日曜日。」

「⁉︎」


連くんとケーキバイキングに行った日だ……

まさか見られていたなんて……
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