ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
「違うの、真くん‼︎」

「言い訳なんて聞きたくねーよ。」


咄嗟に腕を掴んだ……でも、冷たい言葉と一緒にあたしの腕は振り払われて……


「あいつと幸せになれば?」

「なんでそんなこと言うの⁉︎あたしが好きなのは----------」


真くんなのに……

「大体、お前みたいなおとなしそうな奴やっぱり俺とタイプ合わねーよ。」

いつも優しい真くん……


でも、今日は冷たい眼差しで
あたしを見ていて胸が痛い。


「だから……あいつんとこ行けば?」

向けられた背中。

鉄格子のドアがバタンッと閉まる。

あたし達の終わりの音みたいに聞こえた。


あたしはその場にしゃがみ込んだ。
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