ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
『ウサギ?』

「真くん、どうしたの?」


金曜日の夜、あたしのスマホは
いきなり鳴り響いた。


愛する人と話すために。


なんだろう。
ドキドキしちゃう。


『緊張してる?』

「う、うん……少しね?」

『ははっ。おもしれぇな。』

「笑わないでー!真くん、あたしに何か用だったの?」

『用がなかったら電話してきちゃいけないわけ?』

「そんなわけないよ!あたし、真くんから電話もらえて嬉しかったもん!」


それにラインはたまにしていたけど
電話は初めてしたもん。


だから嬉しくないわけない。
< 233 / 385 >

この作品をシェア

pagetop