ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
でも、連れて行ってもらった時
いつの間にか迷子になっちゃったんだっけ…あたし…

きよちゃんがあたしを見つけてくれて
大号泣したっけ。


幼かったけどちゃんと覚えている苦い思い出……。


『んじゃ、明日10時に迎えに行くからな。』

真くん…あたしの家まで迎えに来てくれるんだ…

「ありがとう!楽しみにしてるね!」


そう言うとあたしは電話を終了した。


「はぁ〜……」


切った途端、幸せの溜息。
さっきまで真くんと話していたスマホをぎゅーっと抱き締めた。

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