ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
彼女が……
なぜか笑っていたから。


『何笑ってんだよ。』

『無駄だよ。どんなに嫌なこと言われてもあんたがいい奴なことには変わりないから。さっき関係ない女に手、出すなって言ったでしょ?』


ふふっと笑う彼女。

『あたし、しつこいよ?』


あ…今のセリフ……
いつかの俺がウサギに言ったセリフ……


そのせいかもうこの女を追い払えなくなってしまった。


『あたし、宮根智代子。あんたの名前は?』


『高松……真……』


『よろしく!真くん!』

彼女はまた笑う。
< 275 / 385 >

この作品をシェア

pagetop