ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
友達になることを拒絶できなかったのは、この女がウサギに片想いしていた俺に似ていたから。


幾度となく接してみれば、他の女と違ってこの女は騒がないしサッパリしていて話しやすい。


だから自然に名前で呼ぶことが
できたんだと思う。




「真くん?」

智代子の声にはっとなる。

「何?」

「いや、ぼーっとしてたから。」


やべぇ……
ほんとにぼーっとしてたわ。


「ねぇ、真くん…菜々ちゃんってほんとに真くんのこと好きなの?」

「は?」
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