ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
って言うか嫌な予感しかしない!


「やだよ!あたし、きよちゃんの考えてることなんてしたくないから!」

「やだなぁ。菜々。わたしはただ菜々を可愛くさせてあげようと思ってるだけだよ〜♪」

「嫌だぁぁー!助けて歩斗くん!」


暴走するきよちゃんを止めたくて
歩斗くんに手を伸ばす。


「はは。頑張って菜々ちゃん。」

歩斗くんは苦笑いを浮かべるだけで助けてはくれなかった。

「そんなぁぁー!」


きっときよちゃんのことだから
あたしをとびきり派手にしたいんだろうなぁ。


けれど、平穏を好むあたしからしてみればそんなのいい迷惑でしかない。
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