ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
何度も、何度も……
あたしの背中を押してくれたきよちゃん。


今日だってそうだ。


あたしがケンカ中の真くんに会いやすいように、この格好にしてくれたんだよね。


ほんとにだいすき、きよちゃん。


「きよちゃん!」

「わっ!何⁉︎」


嬉しくて、感謝の気持ちでいっぱいで
あたしはきよちゃんをむぎゅっと抱き締めた。


「あたし、きよちゃんに会えてよかったよぉ……」

「うん、わたしも。……ってか早く行きなさい!」


少し涙を浮かべながら言うと、一瞬しおらしくなったもののすぐにいつものきよちゃんに戻った。
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