ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
「ありがとう、行ってくるね。」


きよちゃんに笑顔を向けて走り出した


歩きにくいハイヒールで転ぶのも恐れず、走っているのは早く真くんに会いたいから。


「まだ来てない……」


待ち合わせ場所は学校の裏庭。
でも、真くんはまだ到着していなかった


そのうち来るよね。


あたしはベンチに腰を下ろした。


ヒュー……

ドーン……


あ……花火始まっちゃった。


夜空に赤、白、青と咲く巨大で
カラフルな花。


一緒に見たかったな。
< 305 / 385 >

この作品をシェア

pagetop