ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
「菜々、おいで?」

「ふえっ?蓮くん?」


蓮くんはさっきの強引な腕の掴み方ではなく、優しくあたしの腕を掴み導いた。


どこに行くかも聞かされないまま。


「座って待ってて?」


着いた場所はさっきと同じ真くんを待っていた裏庭のベンチ。


蓮くんに促されてあたしはベンチに腰を落とした。


蓮くんはどこに行くのかわからないけど、走って行ってしまった。
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