ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
あたし……ここのベンチに座って
ずっと真くんを待ってたっけ?


一緒に花火見て……
いつもみたいにあたしに甘い言葉をくれたり、キスしたりして……


『また来年も一緒に花火見ようね?』
なんて言ってもっと、もっと真くんとの距離が縮まるかもって期待してた。


「バカ……」


こんな期待してほんとにバカだ、あたし


静かに涙が流れていった。


「菜々。」
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