ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん

「菜々、高松と何かあったんだろ？」


真剣な声であたしに問いかける。


「うん……真くんと後夜祭に出る約束してたんだけどね、時間内に来なくて真くんのクラス覗いたら智代子ちゃんって子の頭撫でてた……」


「はぁ？菜々との約束破って他の女といたってこと？」


「うん……それであたし……その子に『真くんちょうだい』って言われちゃって何も言い返せなかった。」


「なんだよ……結局菜々のこと泣かせてんじゃん、高松の奴……」


「蓮くん？」


蓮くんはとても悔しそうな顔をして拳をぎりっと握りしめた。


「もうさ、見てらんねぇよ。」


「蓮くん……きゃっ！」


ぐいっと蓮くんに横から抱き寄せられる……