ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
「あたしは……もう真くんとはやっていけない。」


嘘……だろ……?


「ウサギ!俺は智代子とはなんでもない!」

何とか話を聞いてもらおうと、ウサギの折れそうな腕に力を入れた。


「じゃあなんで後夜祭来てくれなかったの?」


「それは智代子が急に熱だしたから……」


「嘘つき。」


いつも人の話を優先したり
滅多に怒ったりしないウサギが俺と目線を合わせ、睨んでいる。

こんなウサギ、初めて見た。
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