ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
「あたしも真くんのこと、好き。
大好き。でも……自信が持てないの。
だから……自信がもてるようになるまで真くん我慢します。」


バカだな、俺がどれだけウサギを愛しているかなんて全然気づいてねーんだろうな。


「わかった。その代わり----」


数歩、ウサギに近寄り距離を0にする


「最後にキスして?ウサギから。」

「っ……」


ウサギの背に合わせ少しだけ屈んで目を閉じると柔らかい感触が被さる。

ん?味がする……

しょっぱい……


「ごめんね、真くん……」


ウサギは唇をゆっくり離すと、ぐちゃぐちゃの顔で泣いていた。


もう彼氏ではない俺にウサギの
涙を拭う資格なんてなくて……


ただ立ち尽くしていた……
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