ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
だが……
体が動かない……


『智代子、何やってるんだよ。離せ』


体が動かなかったのは智代子が俺の腕を掴んで離さないかったから。


『行かないで。真くん……お願い。』

ポロポロと智代子の目からは雫が溢れ落ちる。


『智代子……』


優しく智代子の頭を撫でる。


こいつ、俺のことが泣くほど好きなんだ


『ごめん。俺好きなのはウサギだけだから。』


『真くん……』


だから-----------


『真くん?』


震えるような声が後ろから聞こえ、後ろを振り返るとウサギが……
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