ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
「うるせーっつーの……」

やべ……
視界が歪んできた。


「真くん‼︎」


俺は立っていることも、ままならない


膝が曲がりその場に倒れ込んでしまった


ああ……
だっせーな。


何倒れてんだ、俺。


「……くん、真くん、しっかりして」


薄っすら目を開き、おぼつかない意識を働かせる。


ウサギの妖精が俺の名前を呼んでいる


「菜々……」


愛する人の名前をつぶやき、ゆっくりと目を閉じた。
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