ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
あたしは真くんの額に手を当てた。


「……!」


すごい熱い……!
高熱があるってすぐにわかるよ。


「真くん、ごめんなさい……」


きゅっと真くんの手を包みきれてないけど、小さなあたしの手で包み込んだ


「菜々ちゃん、菜々ちゃんはダメな彼女なんかじゃないよ。」


「えっ?」


歩斗くんの顔がボヤけている。
それは、きっとあたしが
泣いているから。
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