ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
反則すぎるよ……
あたしのことなんて、滅多に名前で呼ばないくせに。
「真、俺教室戻ってる。」
「歩斗くん⁉︎」
歩斗くんは気を使ったのか真くんに一言、声をかけると保健室の引き戸に手をかけた。
ばちっ
不意にあたしと歩斗くんの目が合う。
そして……
『が・ん・ば・れ』
って、口パクで言ってウィンクされた
がんばれって……
「ん……菜々。」
「真くん、大丈夫?まだしんどそうだよ?」
「ダメかも。」
「もぅっ。あたしになんかマフラー貸すからだよ!」
あたしは怒った口調で言った。
あたしになんか貸してくれなくてもよかったのに。
真くんが倒れるくらいなら……
あたしが風邪をひけばよかった。
「真くん……ごめんなさい。」
あたしのことなんて、滅多に名前で呼ばないくせに。
「真、俺教室戻ってる。」
「歩斗くん⁉︎」
歩斗くんは気を使ったのか真くんに一言、声をかけると保健室の引き戸に手をかけた。
ばちっ
不意にあたしと歩斗くんの目が合う。
そして……
『が・ん・ば・れ』
って、口パクで言ってウィンクされた
がんばれって……
「ん……菜々。」
「真くん、大丈夫?まだしんどそうだよ?」
「ダメかも。」
「もぅっ。あたしになんかマフラー貸すからだよ!」
あたしは怒った口調で言った。
あたしになんか貸してくれなくてもよかったのに。
真くんが倒れるくらいなら……
あたしが風邪をひけばよかった。
「真くん……ごめんなさい。」