ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
「大丈夫?」


智代子は心配そうな表情で
俺を覗き込んでいる。


「ああ……。」


もしかして、ウサギが去った後
ずっといてくれたのか?


「真くん、風邪引いてるのに菜々ちゃんにマフラーなんて貸すからだよ。」

からかうように言う智代子。

「うっせーなぁ。」


しばらく寝ていたせいか体は思ったより楽。
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