ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
「なんで菜々ちゃんのためにそこまでできるの?真くん、風邪引いてたのに」


正直自分のことは眼中にはなかった


「ウサギを……守りたかっただけ。
あいつには、笑っててもらいてぇんだよ。ずっとな……。」


あいつが俺のこと嫌いになったとしてもそう思う。


「真くんが菜々ちゃん選んだの理解不能なんだけど。いっつもウジウジしてイライラする。」


なんだよ……
ウサギのことなんにもわかんねぇーくせに好きなこと言いやがって。


「何が言いたいんだよ、お前。
ウサギの悪口言うと切れるぞ。」


残念ながら熱のせいで体力はあまりないが、ウサギの悪口を言われて黙っていられるわけがない。
< 357 / 385 >

この作品をシェア

pagetop