ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
「ってか、あたし菜々ちゃんの気持ち知ってたよ。真くんのことどれだけ好きなのか」

「えっ‼︎」


あたしは態度に出ていたのだろうか。


「だからわざと鎌かけたの。
『真くん、くれない?』って。でも菜々ちゃんは相当ショックだったのか泣いちゃったよね。」


あれはわざと言ったんだ----


「ごめんなさい。」


「菜々ちゃん。あたしも悪いんだからすぐに謝る癖やめた方がいいと思うよ?」


「ごめ……「ほら、また!」



ああ…
ごめんなさい……


ビビリのあたしはすぐに謝っちゃう

「ってか、あたし真くんとはなんでもないから。」

「えっ!」

今…なんでもないって?

「あたし、後夜祭の時熱があって真くんがずっと付き添ってくれたの。しかもその日あたしが無理やり引き止めちゃって…だから真くんは何にも悪くないんだよ?」

そんな……
全部あたしの勘違いだったの?


「まったく、早とちりなんだから菜々ちゃんは。言われたもん。「ウサギしか好きになれない」って。」

真くん-------

真実を聞いてあたしは涙が止まらなかった。

ごめんね、信じてあげられなくて。
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