ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
「やめてくださ……」


男の人ってすごい力。
女のあたしの力じゃ振り払えない



どうしよう……
もうあきらめるしかない。



あたしはもうあきらめてぎゅっと目を閉じた。


だけどいつになっても彼は何もしてこない。


あたしは少しだけ目を開いた

「⁉︎」

金髪のヤンキーさんがあたしの前に立っていて、キスしようとした男子が倒れている。




「こいつに触んな。」


もう伸びてしまっているのに捨てセリフを吐いて噛みつきそうな動物のような目をして睨んでいる。

「あー。いてぇ。久々に殴ったわー。」

ええっ⁉︎
殴った⁉︎

ヤンキーさんは右手を上下に振る。

この人……


< 39 / 385 >

この作品をシェア

pagetop