ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
こうしてあたし達は友達になった。


高松くんは見た目はものすごく怖い



でもほんとは同じ境遇で
優しいってわかってるから。



仮デートはほとんど高松くんと
2人だった。


きよちゃんも歩斗くんも
あのまま戻らなくて仕方なく
2人で行動したのだ。


「着いたよ?」


「ありがとう。高松くん。」


その夜、高松くんはあたしを
送ってくれた。


送ってもらったのは2回目だな。


「宇佐美。」


「ん?」


高松くんの怖いけど綺麗な
瞳と視線がぶつかる。


「俺達、友達だな。」

「う、うん……」


頭をぽんっと叩いて笑う……
わからないけど顔が赤くなっちゃう。


高松くんが帰った後……


あたしは立ち尽くして高松くんに触られた頭を右手で押さえた。


ドキドキさせるお友達が増えた…


あたしの人生初の男友達。


< 65 / 385 >

この作品をシェア

pagetop