ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
歩斗の言葉にぴたりと歩めていた足を止める。



「好きなんだろ?」


俺が宇佐美を?
ありえねぇ。
あんなちんちくりん。


「好きじゃねーよ!」


怒鳴るように否定した。


「だったらなんでそんなに落ち込んでんだよ。素直になれよ。」


「うっせぇ!」


がっ


歩斗の胸ぐらを掴む。


本来だったらこんなにイラつくはずがない。


なのに……俺は……


「離せよ。」


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