ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
「あたし……謝りたい。高松くんと話せるようになりたい。」


これは嘘なんかじゃないよ。
あたしの本音。


「だったら会って来な?真くんならきっと許してくれるよ。」


きよちゃんは優しく笑った。


「うん!」

がたっ


そう言って勢いよく席から立ち上がる


キーン、コーン、カーン


「あ……」


なんてタイミングがいいんだろう。
せっかく、高松くんに会いに行こうと思ってたのに。


このチャイムは授業の始まりを知らせる音だった。


「菜々、ドンマイ。放課後会いに行けば?」


「うん……」


< 78 / 385 >

この作品をシェア

pagetop