ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
「あのねぇ、あたし達ほんとに聞いたのよ?あなたのことうざいって言ってるの。」


そんなこと……高松くんは絶対に言わないよ!


「高松くんはあたしと……友達になりたいって言ってきたの……だから……そんな高松くんがあたしのこと悪く言うなんてありえないよ!」


あたし、高松くんのこと信じてるから


あたしが貧血で倒れた日…助けてくれた彼の全てを拒絶した。


本当だったら文句の1つでも言いたくなるあたしの態度。


なのに、高松くんはそんなあたしを責めることもしないで「友達になるまであきらめない」そう言ってくれた。


だからあたしは高松くんを信じたい


こんな人達より、彼の言葉を信じたい


「あー!ムカつく!なによ!このちび!」


やばい!
どうやら仲間の1人の逆鱗に
触れてしまったようです……


「一発殴らせろ!」


「きゃっ」


仲間の1人のはあたしの胸ぐらを掴み拳を振り上げた。

殴られる----------

助けて。高松くん……!


あたしはきゅっと目を閉じた


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