ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
あ、あれ?


いつになっても彼女の
攻撃が来ない……


あたしは恐る恐る目を開いた。



あたしの目に映った光景……


「高松くん!」


なんで……


それは彼女の拳をあたしの顔の前に掌を開いて、受け止めている高松くんの姿だった。



「なにやってんの?」


高松くんのいつもより低い声を聞いて
怒っていると錯覚した。


彼女達はさっきまではあんなに強気だったのに、高松くん目の前にしたら急になにも言わなくなっちゃった。


「聞いてんのか⁉︎てめぇ‼︎」


耳を塞ぎたくなるような
怒鳴り声が聞こえ、あたしまで肩を跳ねさせる。


「ご、ごめんなさい……」


高松くんが強いのか仲間の1人が小さな声で謝罪した。


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