ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん
「あ。ごめん。屋上来てもらっていい?」


「えっ」


俺がそういうとなぜかウサギの
顔が引きつった。


「なに?その顔。」


屋上のフェンスにもたれながら聞く。


小動物のように体を震わせ、顔が真っ青なウサギ。


「だ、だって何か真くん怒ってるよね?」


は?
怒ってないんですけど。


「じゃなかったらこんなとこに呼び出さないよね?」


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