紅桜の元姫
暁人に近づいて理由を聞こうと、手を伸ばした。

パシッ

でも、わたしの伸ばした手は、
暁人の手によって振り払われた。

「あ、暁人?ねぇ、どうしたの、」
頬に生暖かいものが伝ってきた。
でも、みんなはなにも動じない。

「敦也、朔也、?鈴斗、?」
なんで、そんな目をしているの?
冷たい目を…

「ねぇ、な…」
わたしの話に被せて、

「なんで、美希を虐めたんだよ!」
暁人は大きな声で怒鳴った。

「え、?暁人、それは違うよ!
わたしそんな事してない!!」



< 6 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop