イケメン兄の甘い毒にやられてます
「…夕陽、神藤先生が隣にいるんだけど、どう言うこと?」
…日曜日、待ち合わせ場所に来た優の第一声がこれだ。
「…だから、ダメだって言ったじゃないですか?圭吾さん」
困惑の表情で言った夕陽は、圭吾と優を目だけで見比べる。
怪訝な顔の優。
それとは対照的な、してやったりの圭吾の顔。
「…圭吾さん、やっぱり今日は、優くんと二人の方がいいです」
「…優くん、俺がいるとまずいかな?二人きりの方がいい?」
「…ぅ、それは」
良い大人の圭吾が見せた、捨て犬みたいな目付きに、優は一瞬怯む…と。
「…優くん、いいよ。二人でいこう」
「…いや、3人で行こう。それで良いですよね?神藤先生?」
優の言葉に、圭吾は目を輝かせた。
「…ありがとう、優くん」
「…いいえ」
嬉しそうな圭吾と、げんなり顔の優。
夕陽は苦笑いしつつ、行きたい場所に向かうことにした。
イケメン二人に挟まれた夕陽は、周囲の目をひいた。
羨ましがる声、妬む声、批判の声…
夕陽はいたたまれなさで一杯だった。
それに、同時に二人が気づいた。
少しやり過ぎたかと、圭吾は反省しつつ、人気のない場所へ誘導。
「…夕陽」
「…何ですか?」
「…3人で、映画見ようか、ね?」
「…そうですね、今、話題の映画気になってたんですよね、俺。夕陽が行きたいところは、また今度付き合うよ、いいだろ?」
「…二人とも」
「…さぁ、行こう行こう」
二人の優しさに感謝しつつ、映画館へ向かった。
…日曜日、待ち合わせ場所に来た優の第一声がこれだ。
「…だから、ダメだって言ったじゃないですか?圭吾さん」
困惑の表情で言った夕陽は、圭吾と優を目だけで見比べる。
怪訝な顔の優。
それとは対照的な、してやったりの圭吾の顔。
「…圭吾さん、やっぱり今日は、優くんと二人の方がいいです」
「…優くん、俺がいるとまずいかな?二人きりの方がいい?」
「…ぅ、それは」
良い大人の圭吾が見せた、捨て犬みたいな目付きに、優は一瞬怯む…と。
「…優くん、いいよ。二人でいこう」
「…いや、3人で行こう。それで良いですよね?神藤先生?」
優の言葉に、圭吾は目を輝かせた。
「…ありがとう、優くん」
「…いいえ」
嬉しそうな圭吾と、げんなり顔の優。
夕陽は苦笑いしつつ、行きたい場所に向かうことにした。
イケメン二人に挟まれた夕陽は、周囲の目をひいた。
羨ましがる声、妬む声、批判の声…
夕陽はいたたまれなさで一杯だった。
それに、同時に二人が気づいた。
少しやり過ぎたかと、圭吾は反省しつつ、人気のない場所へ誘導。
「…夕陽」
「…何ですか?」
「…3人で、映画見ようか、ね?」
「…そうですね、今、話題の映画気になってたんですよね、俺。夕陽が行きたいところは、また今度付き合うよ、いいだろ?」
「…二人とも」
「…さぁ、行こう行こう」
二人の優しさに感謝しつつ、映画館へ向かった。