イケメン兄の甘い毒にやられてます
「…圭吾に用事?」
「…はい…仕事が終わったらデー…」
夕陽はハッとして、口にてを当てた。
「…ん?デー?何?」
「…ぇ、あ、あの、出掛けようかって話してて、もう終わるかなぁなんて、その…」
「……そうなんだ。あ、さっき、医局に居たから、もうすぐ終わるんじゃないかな?そうだ、終わるまで、院内の喫茶で、話そうよ。普段の圭吾がどんななのか知りたいし、病院での圭吾の事、教えるよ」
「…良いんですか?お仕事は…」
「…仕事はもう終わって帰るところだから、全然大丈夫」
そう言ってニコッと笑う明が、悪い人なんて到底思えなかった。それに、圭吾と同じ病院で働くお医者さんなら、尚更だ。
「…じゃあ、少しだけ相手してください」
「…うん、行こうか」
…お互い、圭吾の事で花が咲き、とても楽しい時間になった。
…そんな仲睦まじい二人を、見かけた人物が一人。
…。
「…まだ、終わらないみたいだね?」
「…そうみたいですね…あ、これ以上付き合ってもらうのも申し訳ないんで、相良さんはお帰りください。お疲れのところ、すみませんでした。私も一度家に帰ろうと」
「…じゃあ、送ろうか」
「…ぇ、いや、帰れますから」
明の言葉に、全力で拒否するも、まぁまぁとか言いながら、半ば強引に夕陽の手を引っ張り歩き始めた。
「「…あ」」
息を切らせながら、こっちに走ってくるのは、二人もよく知る人で。
「…夕陽を、…何処へ連れていくつもりですか?」
「…圭吾さん!」
待ちに待った相手。…天の助け。
夕陽は哀願するような目で、圭吾を見た。
「…自宅に送ろうと思って」
明の言葉に、圭吾は眉をピクリと動かし、二人に歩み寄ると、夕陽の手を、自分のものにした。
「…送って下さらなくて結構…では、失礼します」
…夕陽は思った。…圭吾と明って仲良いの?と。
「…はい…仕事が終わったらデー…」
夕陽はハッとして、口にてを当てた。
「…ん?デー?何?」
「…ぇ、あ、あの、出掛けようかって話してて、もう終わるかなぁなんて、その…」
「……そうなんだ。あ、さっき、医局に居たから、もうすぐ終わるんじゃないかな?そうだ、終わるまで、院内の喫茶で、話そうよ。普段の圭吾がどんななのか知りたいし、病院での圭吾の事、教えるよ」
「…良いんですか?お仕事は…」
「…仕事はもう終わって帰るところだから、全然大丈夫」
そう言ってニコッと笑う明が、悪い人なんて到底思えなかった。それに、圭吾と同じ病院で働くお医者さんなら、尚更だ。
「…じゃあ、少しだけ相手してください」
「…うん、行こうか」
…お互い、圭吾の事で花が咲き、とても楽しい時間になった。
…そんな仲睦まじい二人を、見かけた人物が一人。
…。
「…まだ、終わらないみたいだね?」
「…そうみたいですね…あ、これ以上付き合ってもらうのも申し訳ないんで、相良さんはお帰りください。お疲れのところ、すみませんでした。私も一度家に帰ろうと」
「…じゃあ、送ろうか」
「…ぇ、いや、帰れますから」
明の言葉に、全力で拒否するも、まぁまぁとか言いながら、半ば強引に夕陽の手を引っ張り歩き始めた。
「「…あ」」
息を切らせながら、こっちに走ってくるのは、二人もよく知る人で。
「…夕陽を、…何処へ連れていくつもりですか?」
「…圭吾さん!」
待ちに待った相手。…天の助け。
夕陽は哀願するような目で、圭吾を見た。
「…自宅に送ろうと思って」
明の言葉に、圭吾は眉をピクリと動かし、二人に歩み寄ると、夕陽の手を、自分のものにした。
「…送って下さらなくて結構…では、失礼します」
…夕陽は思った。…圭吾と明って仲良いの?と。