イケメン兄の甘い毒にやられてます
「…神藤先生」
「…相良先生…」
…病室に夕陽を運んだのは明だと聞いていた圭吾。
礼を言わないわけにはいかなかった。
「…相良先生、夕陽を運んでくださったんですね、看護師に聞きました。ありがとうございました」
「…いいえ…大したことなくて良かったですよ」
それだけの会話を交わし、二人はすれ違う。
「…あぁ、神藤先生」
「…何ですか?」
「…夕陽ちゃんとは、仲直り出来たんですか?」
「…えぇ、それが?」
「…夕陽ちゃんに…キスしたことは謝りませんよ」
明の言葉に、怒りがこみ上げる。
「…夕陽ちゃんは純真無垢だ、その辺の女たちとは訳が違う」
「…何が仰りたいんですか?」
「…神藤先生には、私の妹がお似合いだ。将来のためにも。ですから、夕陽ちゃんは、私が引き受けましょう」
「…何の冗談ですか?」
「…冗談?…本気ですよ。夕陽ちゃんが必要なのは神藤先生、貴方じゃない。この私です」
「…相良先生!」
圭吾の言葉を無視して、明は行ってしまった。
…どうやら、明は本気で夕陽の事を奪うつもりらしい。
圭吾は、何がなんでも、夕陽を手放すつもりはなかった。
それ程までに、大事な存在になったのだ。
…明が夕陽にこれ以上近づかないように、圭吾は今後の事を考えていた。
…その頃夕陽は、再び深い眠りに落ちていた。
そんな中、夢を見た。
圭吾と二人で幸せな時間を過ごしていた。
本当に幸せで、夢なら覚めてほしくないと思うほどに…
「…相良先生…」
…病室に夕陽を運んだのは明だと聞いていた圭吾。
礼を言わないわけにはいかなかった。
「…相良先生、夕陽を運んでくださったんですね、看護師に聞きました。ありがとうございました」
「…いいえ…大したことなくて良かったですよ」
それだけの会話を交わし、二人はすれ違う。
「…あぁ、神藤先生」
「…何ですか?」
「…夕陽ちゃんとは、仲直り出来たんですか?」
「…えぇ、それが?」
「…夕陽ちゃんに…キスしたことは謝りませんよ」
明の言葉に、怒りがこみ上げる。
「…夕陽ちゃんは純真無垢だ、その辺の女たちとは訳が違う」
「…何が仰りたいんですか?」
「…神藤先生には、私の妹がお似合いだ。将来のためにも。ですから、夕陽ちゃんは、私が引き受けましょう」
「…何の冗談ですか?」
「…冗談?…本気ですよ。夕陽ちゃんが必要なのは神藤先生、貴方じゃない。この私です」
「…相良先生!」
圭吾の言葉を無視して、明は行ってしまった。
…どうやら、明は本気で夕陽の事を奪うつもりらしい。
圭吾は、何がなんでも、夕陽を手放すつもりはなかった。
それ程までに、大事な存在になったのだ。
…明が夕陽にこれ以上近づかないように、圭吾は今後の事を考えていた。
…その頃夕陽は、再び深い眠りに落ちていた。
そんな中、夢を見た。
圭吾と二人で幸せな時間を過ごしていた。
本当に幸せで、夢なら覚めてほしくないと思うほどに…