black×cherry ☆番外編追加しました
予想外の再会
夏休みを目前にした、7月に入ったばかりの土曜日。
私、羽鳥咲良(はとりさくら)は、友達が主催してくれたランチ合コンに参加していた。
「では、今日の出会いを祝して。カンパーイ!」
主催者である、友人・瀧石千穂(たきいしちほ)ちゃんの彼・岡本蒼佑(おかもとそうすけ)さんの乾杯の合図に従って、皆がジンジャーエールを手に持って、近くの人とグラスを合わせた。
全員成人しているし、お酒を飲んでもいいのだけれど、私たち女性陣が大学生ということで、時間帯も考えてアルコールなしにしてくれた。
男性陣は、全員警察官なので風紀を考えてかもしれない。
人数は、男女それぞれ5人ずつ。
ひと通りの自己紹介が終わった後に、向かいに座る有吉さんが私に微笑みかけてきた。
「羽鳥さん。今日は、あなたにお会いできて光栄です」
真っ直ぐに見つめる眼差し。
私は少し身構えた。
「多分僕は、あなたに会うためにここに来ることができたんだと思います」
長めの前髪を、さらりとかき上げながら言う。
私はさらに身構えて、「はあ・・・」と小さく頷いた。
「桜葉女子大のお嬢様たちと合コンできると聞きまして。しかもあなたも来ると言う。参加希望者は大多数に及んだのですが、見事、参加権を勝ち取りまして。こうしてあなたと出会えたわけです。
もう、これは運命ですよ」
「は、はあ・・・」
じっと瞳を見つめられ、思わず目をそらしてしまった。
男の人に見つめられるのは、やはりまだ、警戒心と恐怖で心はざわざわと落ち着かなくなる。
私、羽鳥咲良(はとりさくら)は、友達が主催してくれたランチ合コンに参加していた。
「では、今日の出会いを祝して。カンパーイ!」
主催者である、友人・瀧石千穂(たきいしちほ)ちゃんの彼・岡本蒼佑(おかもとそうすけ)さんの乾杯の合図に従って、皆がジンジャーエールを手に持って、近くの人とグラスを合わせた。
全員成人しているし、お酒を飲んでもいいのだけれど、私たち女性陣が大学生ということで、時間帯も考えてアルコールなしにしてくれた。
男性陣は、全員警察官なので風紀を考えてかもしれない。
人数は、男女それぞれ5人ずつ。
ひと通りの自己紹介が終わった後に、向かいに座る有吉さんが私に微笑みかけてきた。
「羽鳥さん。今日は、あなたにお会いできて光栄です」
真っ直ぐに見つめる眼差し。
私は少し身構えた。
「多分僕は、あなたに会うためにここに来ることができたんだと思います」
長めの前髪を、さらりとかき上げながら言う。
私はさらに身構えて、「はあ・・・」と小さく頷いた。
「桜葉女子大のお嬢様たちと合コンできると聞きまして。しかもあなたも来ると言う。参加希望者は大多数に及んだのですが、見事、参加権を勝ち取りまして。こうしてあなたと出会えたわけです。
もう、これは運命ですよ」
「は、はあ・・・」
じっと瞳を見つめられ、思わず目をそらしてしまった。
男の人に見つめられるのは、やはりまだ、警戒心と恐怖で心はざわざわと落ち着かなくなる。
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