black×cherry ☆番外編追加しました
彩華ちゃんにも声をかけ、そのまま練習を早退させてもらった。
片づけをして部室を出た後、馬場さんに連絡をする。
「はい・・・はい、すみません。では、お願いします」
急な送迎時間変更のため、迎えには、15分程かかるそう。
大学内をゆっくり歩いて正門に行けば、その間時間がつぶれるだろうか。
(カフェテリアでお茶を飲む時間はないもんね・・・)
考えながら、事務室の前を通り過ぎようとした時、ちょうど引き戸がガラッと開き、中から出てきた人とぶつかりそうになってしまった。
「きゃっ・・・」
「あ、すみません!」
どこか聞き覚えのある、若い男性の声だった。
桜葉女子に若い男の先生はいないので、めずらしさもあって顔を上げると。
「あっ!」
「咲良ちゃん!」
ぶつかりそうになった相手は、千穂ちゃんの彼氏、岡本さん。
岡本さんもかなり驚いていたけれど、すぐにいつもの笑顔になって、私に話しかけてくれた。
「偶然。ごめん、驚かせちゃったね」
「いえ・・・。どうしたんですか?こんなところで・・・」
千穂ちゃんになにかあったのかな、と、思わず不安になってしまう。
岡本さんは、あくまでも彼氏であって、千穂ちゃんの保護者とかではないんだけれど・・・。
「ああ、うん。仕事だよ」
「仕事?」
話していると、もう一人、事務室の中から人が出てきた。
岡本さんより、影の大きな男性だ。
片づけをして部室を出た後、馬場さんに連絡をする。
「はい・・・はい、すみません。では、お願いします」
急な送迎時間変更のため、迎えには、15分程かかるそう。
大学内をゆっくり歩いて正門に行けば、その間時間がつぶれるだろうか。
(カフェテリアでお茶を飲む時間はないもんね・・・)
考えながら、事務室の前を通り過ぎようとした時、ちょうど引き戸がガラッと開き、中から出てきた人とぶつかりそうになってしまった。
「きゃっ・・・」
「あ、すみません!」
どこか聞き覚えのある、若い男性の声だった。
桜葉女子に若い男の先生はいないので、めずらしさもあって顔を上げると。
「あっ!」
「咲良ちゃん!」
ぶつかりそうになった相手は、千穂ちゃんの彼氏、岡本さん。
岡本さんもかなり驚いていたけれど、すぐにいつもの笑顔になって、私に話しかけてくれた。
「偶然。ごめん、驚かせちゃったね」
「いえ・・・。どうしたんですか?こんなところで・・・」
千穂ちゃんになにかあったのかな、と、思わず不安になってしまう。
岡本さんは、あくまでも彼氏であって、千穂ちゃんの保護者とかではないんだけれど・・・。
「ああ、うん。仕事だよ」
「仕事?」
話していると、もう一人、事務室の中から人が出てきた。
岡本さんより、影の大きな男性だ。