black×cherry ☆番外編追加しました
「そうか・・・。それならいいが・・・。明日はコンサートだもんな。和馬くんによく診てもらうといい」

「はい」

「貴見のことも気になるだろうが、もうなにも心配いらない。今度こそ、咲良には二度と近づかせねえ・・・」

おじさまの目が、眼鏡越しに冷たく光った。

静かに怒気をはらんだ声に、私は少し不安になった。

「・・・あの」

「ん?・・・ああ、大丈夫だ。咲良は心配しなくていい。なにも悪いことをするわけじゃない」

そう言うと、私を安心させるように、穏やかな顔でふっと笑った。

けれどすぐ、少し怖い顔をした。

「頭とな、持ってる力を使うだけだ。法の範囲で、最大限にな」










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