black×cherry ☆番外編追加しました
「そうだよ。桃子は母さんを誤解しすぎてる」
「そんなこと・・・。あなたは、いつも家にいないからわからないのよ・・・」
言いながら、ママの顔が赤くなる。
泣き出しそうな、怒ったような顔だった。
(・・・どうしよう・・・)
私のせいだ、と思った。
パパとママが、私のせいで雰囲気が悪くなってしまった。
普段、パパに会うこと自体少ないし、二人が言い合いをする場面なんて、今まで一度も見たことがなく、私は急に不安になった。
「パパ・・・」
「・・・ああ、本当に大丈夫。咲良はコンサートに集中しなさい。じゃあ、ちょっと着替えてくるから。とりあえず話はここで終わりにしよう」
そう言うと、パパは靴を脱いで家にあがると、そのまま自分の部屋へと消えて行った。
パパの後ろ姿に向かって、ママが唇を噛みしめた。
「・・・いつも、ああなんだから・・・」
ママは、とてもつらそうだった。
けれど私は、これ以上、ママのつらさを理解することはできなかった。
「そんなこと・・・。あなたは、いつも家にいないからわからないのよ・・・」
言いながら、ママの顔が赤くなる。
泣き出しそうな、怒ったような顔だった。
(・・・どうしよう・・・)
私のせいだ、と思った。
パパとママが、私のせいで雰囲気が悪くなってしまった。
普段、パパに会うこと自体少ないし、二人が言い合いをする場面なんて、今まで一度も見たことがなく、私は急に不安になった。
「パパ・・・」
「・・・ああ、本当に大丈夫。咲良はコンサートに集中しなさい。じゃあ、ちょっと着替えてくるから。とりあえず話はここで終わりにしよう」
そう言うと、パパは靴を脱いで家にあがると、そのまま自分の部屋へと消えて行った。
パパの後ろ姿に向かって、ママが唇を噛みしめた。
「・・・いつも、ああなんだから・・・」
ママは、とてもつらそうだった。
けれど私は、これ以上、ママのつらさを理解することはできなかった。