black×cherry ☆番外編追加しました
「興味もたれないことが悔しかったの。女としてショックでしょ。連絡欲しいって名刺渡したのに、メールひとつもないなんて」
「はい・・・」
「でもそれだけよ。それに・・・連絡きても結局何もなかっただろうし。ボーイフレンド止まりよね。あ、ごめん、先に言えばよかったね。ヨリ戻ったの、元カレと」
「・・・」
(ええっ!?)
「元カレって、あの、15歳年下の」
「そう。黒崎さんと同い年の」
聞けば先日、向こうから「ヨリを戻したい」と懇願されたそうだった。
元カレは、おばさまと別れてから年下の女の子とお付き合いをしたそうだけど、それにより、年上の佐和子おばさまの魅力を再認識したらしい。
今は復縁したばかり。「ラブラブなの」と嬉しそうに言う。
「だから私のことは気にしないで。咲良は黒崎さんがんばりなよ」
「あ・・・は、はい・・・」
(そっか・・・よかった・・・。おばさまと恋のライバルなんてつらいもの・・・)
がんばれるかはわからないけど。
おばさまが、今ラブラブであるということに、私は心からほっとして、そしてとても嬉しくなった。
よかった・・・と気持ちが緩んだその後に、佐和子おばさまは「あれ?」と呟く。
「でも、そしたらあのイケメン先生どうするの。婚約は・・・まだなんだっけ?」
(あ・・・)
また、すぐに引き戻される。
現実に。何度も、何度も・・・。
「はい。でも、親同士で確実に話は進んでいて・・・。断りたいって思ってますけど、明日のコンサートの後も、本当は食事会をすることになっていたんです。
事情があって、明日は中止になったんですけど・・・。多分、また話があると思います」
「はい・・・」
「でもそれだけよ。それに・・・連絡きても結局何もなかっただろうし。ボーイフレンド止まりよね。あ、ごめん、先に言えばよかったね。ヨリ戻ったの、元カレと」
「・・・」
(ええっ!?)
「元カレって、あの、15歳年下の」
「そう。黒崎さんと同い年の」
聞けば先日、向こうから「ヨリを戻したい」と懇願されたそうだった。
元カレは、おばさまと別れてから年下の女の子とお付き合いをしたそうだけど、それにより、年上の佐和子おばさまの魅力を再認識したらしい。
今は復縁したばかり。「ラブラブなの」と嬉しそうに言う。
「だから私のことは気にしないで。咲良は黒崎さんがんばりなよ」
「あ・・・は、はい・・・」
(そっか・・・よかった・・・。おばさまと恋のライバルなんてつらいもの・・・)
がんばれるかはわからないけど。
おばさまが、今ラブラブであるということに、私は心からほっとして、そしてとても嬉しくなった。
よかった・・・と気持ちが緩んだその後に、佐和子おばさまは「あれ?」と呟く。
「でも、そしたらあのイケメン先生どうするの。婚約は・・・まだなんだっけ?」
(あ・・・)
また、すぐに引き戻される。
現実に。何度も、何度も・・・。
「はい。でも、親同士で確実に話は進んでいて・・・。断りたいって思ってますけど、明日のコンサートの後も、本当は食事会をすることになっていたんです。
事情があって、明日は中止になったんですけど・・・。多分、また話があると思います」