black×cherry ☆番外編追加しました
「・・・ああ、悪い。忙しくて。仕事の連絡以外、あんまり見てもいないから」

「えっ・・・」


(見てもいないって・・・)


ショックだった。

私からって、届いているのがわかっているのに、読んでくれていなかったの・・・?


(忙しいのはわかるけど・・・)


「メールならいつでもいい」って、そう言ってくれたのに。

読んでももらえなかったなんて、やっぱり、嫌われてしまったんだと泣きたい気持ちになってくる。

「・・・黒崎さん」

私の中の、感情がめいっぱいになっていた。

悲しさとか、切なさとか、そういうものがたくさん混じって。

「私・・・黒崎さんが好きなんです」

たまらずに、二度目の「好き」を伝えてしまった。

勇気を出したというよりも、自然に溢れて出た言葉。

黒崎さんは、息をのむようにぐっと詰まった表情をして、すぐにぷいっと顔を背けた。

「・・・悪いけど、オレはもう恋愛とかする気ないから」

「じゃあ」と、そのまま立ち去ろうとする黒崎さんを、私は「あの!」と言って引き留めた。

「メール、送るのも迷惑ですか?」

恋愛対象にはなれなくても。

嫌われているんだとしても、やっぱりまだ・・・黒崎さんと、つながっていたい。

「・・・もし、そういうのを期待されてるんなら迷惑」

「!」
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