black×cherry ☆番外編追加しました
「男心はわからないけど・・・」と考えるように呟くと、なにかを思い出したのか、千穂ちゃんは突然「あっ!」と叫んだ。
「そうだ!蒼佑さんに聞いてみようか」
千穂ちゃんの大きな瞳が、希望を見つけたようにぱあっと明るく輝いた。
私は、聞き返すように何度かパチパチ瞬きをする。
「岡本さんに?」
「うん。タイプは全然違うけど、同性だから私たちより気持ちはわかると思うんだ。それに同じ職場なんだもん、なにかいい案あるかもしれない。
あ、今日ね、ちょうど蒼佑さんと夕飯食べる約束してるの。よかったら、咲良も一緒に来ないかな」
(えっ!)
「う、ううん!それはいいよ!デートのおじゃまになっちゃうし」
「じゃまじゃないよ。蒼佑さんは咲良のファンだし・・・私ももっと咲良の話を聞きたいし。それに、このまま何もしなかったら、もう、その先生との婚約の日を待つだけでしょう?
連絡できないからって言って、このまま、黒崎さんと会えなくなっても後悔しない?」
千穂ちゃんに問いかけられて、私はドキッとしてしまう。
(このままもう、会えなくなったら・・・)
「迷惑」だって言われた手前、自分から連絡できる勇気はなかった。
けれどこのまま本当に、もう、黒崎さんに会えなくなってしまうとしたら・・・。
「・・・うん・・・。後悔、するかもしれない」
「そうだよね。今、これだけつらそうなんだもん」
千穂ちゃんが「ふふっ」と笑った。
「蒼佑さんも、いい案が浮かぶかは正直わからないけどね。黒崎さんと二人きりにして、嬉しそうにしていたし・・・。
でも、私たちだけで話すよりかはいいと思うの。気分転換も兼ねてさ、一緒においしいものでも食べようよ」
「ね」と笑った千穂ちゃんに、私は「うん」と頷いた。
「ありがとう。じゃあ・・・お願いします」
「うん!蒼佑さん、絶対喜ぶよ~」
そう言うと、千穂ちゃんは早速メールアプリで岡本さんに連絡していた。
そして私も、門限延長のお願いをするためママに電話をかけたのだった。
「そうだ!蒼佑さんに聞いてみようか」
千穂ちゃんの大きな瞳が、希望を見つけたようにぱあっと明るく輝いた。
私は、聞き返すように何度かパチパチ瞬きをする。
「岡本さんに?」
「うん。タイプは全然違うけど、同性だから私たちより気持ちはわかると思うんだ。それに同じ職場なんだもん、なにかいい案あるかもしれない。
あ、今日ね、ちょうど蒼佑さんと夕飯食べる約束してるの。よかったら、咲良も一緒に来ないかな」
(えっ!)
「う、ううん!それはいいよ!デートのおじゃまになっちゃうし」
「じゃまじゃないよ。蒼佑さんは咲良のファンだし・・・私ももっと咲良の話を聞きたいし。それに、このまま何もしなかったら、もう、その先生との婚約の日を待つだけでしょう?
連絡できないからって言って、このまま、黒崎さんと会えなくなっても後悔しない?」
千穂ちゃんに問いかけられて、私はドキッとしてしまう。
(このままもう、会えなくなったら・・・)
「迷惑」だって言われた手前、自分から連絡できる勇気はなかった。
けれどこのまま本当に、もう、黒崎さんに会えなくなってしまうとしたら・・・。
「・・・うん・・・。後悔、するかもしれない」
「そうだよね。今、これだけつらそうなんだもん」
千穂ちゃんが「ふふっ」と笑った。
「蒼佑さんも、いい案が浮かぶかは正直わからないけどね。黒崎さんと二人きりにして、嬉しそうにしていたし・・・。
でも、私たちだけで話すよりかはいいと思うの。気分転換も兼ねてさ、一緒においしいものでも食べようよ」
「ね」と笑った千穂ちゃんに、私は「うん」と頷いた。
「ありがとう。じゃあ・・・お願いします」
「うん!蒼佑さん、絶対喜ぶよ~」
そう言うと、千穂ちゃんは早速メールアプリで岡本さんに連絡していた。
そして私も、門限延長のお願いをするためママに電話をかけたのだった。