black×cherry ☆番外編追加しました
岡本さんは、私たちのやりとりをにこやかに聞いていたけれど、会話が一旦止まったところで、悩むように口を開いた。
「あ・・・咲良ちゃん、千穂ちゃんから聞いた。その・・・黒崎さんにフラれちゃったって」
慎重な様子の声に、私は無言で頷いた。
岡本さんには、それが見えていなかったと思うけど、私の返事は伝わっていたようだった。
「ごめんね、病院で会った時、オレが二人きりになんてさせたから・・・」
「いえ、ちょっと戸惑いましたけど・・・フラれたのは、岡本さんのせいではないです」
「いや・・・なんか責任感じるんだよ。タイミング問題というか・・・。黒崎さん、咲良ちゃんのこと絶対好きだと思うんだよなあ」
千穂ちゃんと、同じようなことを言う。
戸惑う私に、岡本さんは気づいたように言葉を足した。
「あ、適当に言ったわけじゃないよ。なぐさめで言ったわけでもなくて。実はさ、コンサートの時・・・」
そこまで口を開いたところで、岡本さんは突然「あっ!」と大きな声を出す。
そして「ごめん!!ここだ、店!」と言って、慌てて車を右折した。
岡本さんおすすめのラーメン店。
車が入った駐車場に、私はあれ?と記憶をたどる。
(ここって・・・)
「ん?咲良どうしたの?」
車を降りて、辺りをきょろきょろ見回していると、千穂ちゃんが不思議そうな顔をした。
「うん・・・うろ覚えだけど、黒崎さんが連れてきてくれたお店な気がして」
「えっ!?そうなの?」
「えー、マジかあ。そうだったらすごい偶然。まあ、美味いって有名なとこだしね。同じでもおかしくないよ」
「あ・・・咲良ちゃん、千穂ちゃんから聞いた。その・・・黒崎さんにフラれちゃったって」
慎重な様子の声に、私は無言で頷いた。
岡本さんには、それが見えていなかったと思うけど、私の返事は伝わっていたようだった。
「ごめんね、病院で会った時、オレが二人きりになんてさせたから・・・」
「いえ、ちょっと戸惑いましたけど・・・フラれたのは、岡本さんのせいではないです」
「いや・・・なんか責任感じるんだよ。タイミング問題というか・・・。黒崎さん、咲良ちゃんのこと絶対好きだと思うんだよなあ」
千穂ちゃんと、同じようなことを言う。
戸惑う私に、岡本さんは気づいたように言葉を足した。
「あ、適当に言ったわけじゃないよ。なぐさめで言ったわけでもなくて。実はさ、コンサートの時・・・」
そこまで口を開いたところで、岡本さんは突然「あっ!」と大きな声を出す。
そして「ごめん!!ここだ、店!」と言って、慌てて車を右折した。
岡本さんおすすめのラーメン店。
車が入った駐車場に、私はあれ?と記憶をたどる。
(ここって・・・)
「ん?咲良どうしたの?」
車を降りて、辺りをきょろきょろ見回していると、千穂ちゃんが不思議そうな顔をした。
「うん・・・うろ覚えだけど、黒崎さんが連れてきてくれたお店な気がして」
「えっ!?そうなの?」
「えー、マジかあ。そうだったらすごい偶然。まあ、美味いって有名なとこだしね。同じでもおかしくないよ」